路線価を面で分析!メッシュで色分けすると見えてくる価格のゾーニング

路線価を面で分析!メッシュで色分けすると見えてくる価格のゾーニング

更新日:2026/2/17

この記事で分かること
  • 路線価メッシュデータの活用方法
路線価のGISにおける活用法
「地価のグラーデション」の見え方
「価格の境界線」の見え方




相続税路線価とは?


相続税や贈与税において土地等の価格は、時価により評価することとされています。しかし、納税者が土地の時価を知ることは容易ではありません。
そこで、国税庁は毎年1月1日時点における道路に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価格を7月初旬に公表しています。

路線価の詳細については、こちらの記事でもご紹介しています。

01QGISやArcGISで「路線価」を自在に解析する

路線価図(PDF)を一枚ずつ確認する作業は、非常に時間がかかるものです。
しかし、路線価を「デジタルデータ(ベクタ形式)」としてGIS(地理情報システム)に取り込めば、QGISやArcGISといったソフトを用いて、 広域なエリアの地価を瞬時に可視化・分析することが可能になります。
今回は、これらのツールを活用して「路線価をメッシュ化」することで、どのような分析が可能になるのかをご紹介します。

02路線価をメッシュ化し色分け表示してみた

路線価は、通常道路に沿って設定されます。
そのため、「道路ごとの価格は分かるけど、エリアごとの価格は掴みにくい…」と感じたことはありませんか?
そこで、路線価をメッシュ化し色分けし、「面」として捉えることで、地価のゾーニングを可視化してみました。
都市の地価構造を分析する「路線価メッシュデータ」のメリットを解説します。
一目で分かる地価のグラデーション
路線価メッシュ_広域(下図に国土地理院タイルを使用)
路線価メッシュ_広域(下図に国土地理院タイルを使用)
都心部から郊外に向けて、価格がグラデーションのように変化していく様子がひと目で分かります。
また、全体的に価格が低いエリアの中にも、特定のスポットだけ色が濃くなっている場所が点在しています。
これらは駅周辺の開発や拠点形成による「局所的な地価の高まり」を示しており、線で見ているだけでは見落としがちなエリアポテンシャルの把握に役立ちます。

今回は東京都を広域で表示しましたが、大阪や名古屋といった他の大都市圏と並べて比較することで、都市構造の違いや価格帯の広がり方の差を客観的に分析することも可能になります。

03エリアごとの細かいゾーニングが明確に

次に、視点を広域から「狭域」へ移してみましょう。
エリアを絞り込むことで、どのような変化が見えてくるのでしょうか。
地形やインフラによる「価格の境界線」が明確に
路線価メッシュ_狭域(下図に国土地理院タイルを使用)
路線価メッシュ_狭域(下図に国土地理院タイルを使用)
狭域で確認すると、河川や幹線道路を挟んで価格が大きく変動する様子や、街区ごとの細かな価格差が非常に明確になります。
広域では「一様に地価が高い」とされていたエリアであっても、詳細に見れば、土地の形状や接道状況、 利便性といった様々な要因によって緻密にゾーニングされていることが分かります。

例えば、価格が抑えられているエリアは「今後の再開発のポテンシャル」を秘めているかもしれません。
逆に、スポットで周囲より色が濃い箇所は、周辺需要が特に高まっていることを予測することができます。
このようにメッシュ化することで、単なる数字の比較を超えた多角的な分析が可能になります。

まとめ路線価メッシュで高度な地価分析ができる

これまでは道路一本当たりの価格を追う「線」の確認が主流だった路線価ですが、 今回ご紹介したようにメッシュ化して「面」で捉えることで、都市全体のエネルギーやインフラが作り出す地価のゾーニングを直感的に把握できるようになります。
色分けされた地図は、単に「見やすい」だけでなく、周囲より地価が抑えられているエリアから再開発のポテンシャルを見出したり、 局所的な需要の高まりをいち早くキャッチしたりと、ビジネスにおける迅速かつ客観的な意思決定をサポートする強力なツールとなるのではないでしょうか。


REX路線価メッシュデータについて

弊社ではPDFで公開されている相続税路線価をデータベース化しメッシュデータで表現しています。 相続税路線価をデータ化することにより、路線価がPC上で閲覧可能となるだけでなく、独自のユニークIDや経年変化の履歴保持により担保評価システムによる評価の自動洗替を実現します。 全国の矢線情報を経緯度座標情報で収録し、矢線一本毎に付随する価格、借地権割合等の属性情報全てを数値として収録しています。
また、整備データは2000年から最新年度の全国分を揃えており、過去データもご提供いたします。
当データの強み
(1)データベースになっているため、細やかな分析ができる!
(2)位置情報を持たせることで、地図データと重ね合わせて見ることができる!
(3)IDを持たせているため、経年変化などの紐づけができる!
(4)多様なフォーマットに対応可能!
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