更新日:2025/8/1
- 時系列・地域差などの情報がひと目で分かる
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「上昇率が高いエリアはどのあたり?」「同価格帯のエリアはどこ?」などといった、特定のエリアの分析はもちろん、地域を越えた全国縦断しての分析がひと目で分かるようにできます。
- 相続税路線価とは?
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相続税や贈与税において土地等の価額は、時価により評価することとされています。しかし、納税者が土地の時価を知ることは容易ではありません。
そこで、国税庁は毎年1月1日時点における道路に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価格を7月初旬に公表しています。 - 路線価の詳細については、こちらの記事でもご紹介しています。
- 東京近郊のエリアごとの価格帯がひと目で分かる
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このように色分けすることで、単に価格の数字を見るだけでは気付きにくい“価格帯の境界線”が直感的に分かります。
また、郊外で地価が安いと思われがちなエリアにも、局所的に価格の高い地点があることが視覚的に把握できる点もポイントです。
図1:路線価色分け_地図あり(下図に国土地理院タイルを使用)
図2:路線価色分け_地図なし(下図に国土地理院タイルを使用)
もちろん、路線価図に記載されている「地区区分」や「借地権割合」など、価格以外の情報も同様に色分けすることで、多角的な視点からの分析にもつなげられます。
- 上昇率の違いをひと目で把握できる
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● 超大幅上昇(+30%以上)、
● 大幅上昇(+10〜30%)、
● 緩やかな上昇(〜+10%)、
● 下落、
● 横ばい
をそれぞれ示しています。
ここで表示している例は、2024年の熊本県内の上昇率を色分けした地図です。前年と当年の比較に基づいており、地域ごとの差がひと目で分かります。
上昇率が高かったエリアについてはニュースで取り上げられることもありますが、こうして細かく分類・色分けすることで、より深い分析が可能になります。
地価が上がっている=人気の高まり?都市開発?再開発? そんな視点で見ていくと、地域ごとの動きや背景も見えてきます。
この例では「前年と当年」の比較を用いていますが、「5年前との比較」「10年前との比較」に広げれば、さらに長期的な傾向を把握することができます。
図3:路線価色分け_上昇率(下図に国土地理院タイルを使用)
さらに、全国的に注目された事例として、2025年度の相続税路線価では、北海道千歳市で約63.9%の全国でもトップレベルの上昇がみられました。
背景には、半導体製造会社「ラピダス」の進出による再開発が、地価の上昇に直結してると考えられます。
こうした個別事例を深掘りしていくことで、今後のエリア動向や周辺地域への波及効果など、より広い視点での分析ができます。
- 全国的に見て、同価格帯のエリアがひと目で分かる
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路線価が100〜200の価格帯に該当するエリアだけを全国的に表示しました。
このように同じ価格帯の地点を地図上で可視化することで、「どの地域に似たような地価の場所があるのか?」をひと目で把握できます。
たとえば、出店候補地を探す場合、既存エリアと同程度の経済規模を持つ都市を比較検討する際に活用できます。
また、偶然かもしれませんが、西日本エリアでは新幹線ルートと似た分布になっており、何かしらの関係があるのかも?といった新たな気づきも得られました。
図4:路線価色分け_価格帯(下図に国土地理院タイルを使用)
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「地価」も、こうして地図と組み合わせて可視化することで、誰でも簡単に“地価の動き”や“エリアの傾向”を捉えることができます。
路線価をマップにすることで、専門的な知識がなくても地価の分析ができる便利なツールになります。
出店や相続、土地活用など、さまざまな目的において、データに基づいた判断ができるようになるはずです。
今回はほんの一部を紹介しましたが、今後もさまざまな視点で地価データを可視化・分析していきます!
「こんな見せ方があったら便利そう」「こういう分析も気になる」などあれば、ぜひ教えてくださいね。
◆REX路線価データについて
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弊社ではPDFで公開されている相続税路線価をデータベース化しベクトルデータで表現しています。
相続税路線価をデータ化することにより、路線価がPC上で閲覧可能となるだけでなく、独自のユニークIDや経年変化の履歴保持により担保評価システムによる評価の自動洗替を実現します。
全国の矢線情報を経緯度座標情報で収録し、矢線一本毎に付随する価格、借地権割合等の属性情報全てを数値として収録しています。
また、整備データは2000年から最新年度の全国分を揃えており、過去データもご提供いたします。 - 当データの強み
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(1)データベースになっているため、細やかな分析ができる!
(2) 位置情報を持たせることで、地図データと重ね合わせて見ることができる!
(3)IDを持たせているため、経年変化などの紐づけができる!
(4)多様なフォーマットに対応可能!
- 特定のエリアのレポート作成もおまかせ!
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「この地域の地価が気になる」「資料に使いたいから、グラフ付きでまとめてほしい」など、ピンポイントなご希望にも対応可能です!
・大学の研究資料として
・会社のプレゼン資料や提案書の補足データとして
・投資判断の材料として、不動産価格の傾向を把握したい方にも
・マイホーム購入を考えているエリアの参考に
などなど、身近な使い道にもご活用いただいています◎
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