路線価の過去データで地価の変動を読み解く|虎ノ門の推移をグラフで分析

更新日:2025/11/28

この記事で分かること
  • 新駅や大型開発で価格がどう変わるか、路線価過去データで地価の変動を分析
虎ノ門の路線価データで検証
路線価の過去データをさらに応用




相続税路線価とは?


相続税や贈与税において土地等の価格は、時価により評価することとされています。しかし、納税者が土地の時価を知ることは容易ではありません。
そこで、国税庁は毎年1月1日時点における道路に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価格を7月初旬に公表しています。
路線価の詳細については、こちらの記事でもご紹介しています。

01新駅や大型開発で価格がどう変わるか、実際の路線価データで検証!

虎ノ門のグラフ推移
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グラフを分析すると、このような要因によって路線価が推移していることが分かりました。
2009年
リーマンショック → 地価下落
2014年
虎ノ門ヒルズ開業 → 地価上昇
「虎ノ門新駅(仮称)」の建設が発表され、地価上昇傾向に
2020年
新駅「虎ノ門ヒルズ駅」開通もコロナ禍で価格は横ばい
(全国的下落局面での横ばい維持は強い)
2023年
虎ノ門ヒルズステーションタワー開業に合わせて、
「虎ノ門ヒルズ駅」本開業 → 地価上昇
2024年
継続的な開発 → 地価上昇が続く
2025年
虎ノ門アルセアタワー開業予定
2029年
周辺ビルが赤坂インターシティAIRと接続予定 → 今後も地価上昇が見込まれる
新駅や大型開発によって、虎ノ門周辺の地価は数年かけて2倍以上に上がったということが検証できました。
新駅や大型開発は「一時的」ではなく、「段階的に地価を押し上げる」ことが、過去データから明確に読み取れます。

02路線価の価格推移のグラフ化によって高度な土地分析ができる

価格推移を可視化することによって分かること
価格推移をグラフ化し可視化することによって、地価が上下する要因を分析することが可能になります。
グラフにすることで上り幅が見て分かるため、今後の動向の予想にも役立てることができます。
複数データを用いてさらに高度な分析ができる
今回は虎ノ門周辺を例として分析しましたが、他のエリアの地価も並べて比較してみたり、路線価以外のデータを組み合わせて 分析すると、さらに高度な分析を行うことができます。

まとめ路線価の過去データを分析すると、その土地の未来が分かる

路線価の過去データは単なる数値ではありません。
街がどのように成り立ち、これからどのように伸びるのか。グラフにして可視化することで、土地の未来を分析する有効なツールとなります。
あなたの地域でも、駅の新設や再開発によって、興味深い地価の変動が起きているかもしれません。
気になるエリアの過去データを、一度じっくり見てみてください。
また、複数データを組み合わせれば、より精度の高い分析も可能です。
路線価の過去データをどのように利用するか、「こんな分析も見てみたい」など、気になるテーマがあればお気軽に教えてください。


REX路線価データについて

弊社ではPDFで公開されている相続税路線価をデータベース化しベクトルデータで表現しています。 相続税路線価をデータ化することにより、路線価がPC上で閲覧可能となるだけでなく、独自のユニークIDや経年変化の履歴保持により担保評価システムによる評価の自動洗替を実現します。 全国の矢線情報を経緯度座標情報で収録し、矢線一本毎に付随する価格、借地権割合等の属性情報全てを数値として収録しています。
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